今までは階級別で技の紹介をしてきましたが、今回から拳系別で技の紹介をします。
【剛法】1 仁王拳 2 三合拳 3 天王拳 4 白蓮拳 5 地王拳 6 鶴立拳
【柔法】7 龍王拳 8 龍華拳 9 五花拳 10 金剛拳 11 羅漢拳 12 羅漢圧法
(‘ω’)ノ 1~11について紹介していきます。(12は紹介できません)
仁王拳 28種PART1
(‘ω’)ノ 上段攻防を主体とする法形。
【6級】
①流水蹴(後)リュウスイゲリ(ウシロ)
守者は左前の一字構えでやや前体重の前屈立で立ち、相手の攻撃(左前の中段構えから
の右<ストレート>上段逆突)を流水受(前体重から後体重に変化し右手はグーにして
顔面を守り、左手はパーにして金的を守る構え)でかわし相手の中段(水月)へ左足で
蹴り込んで極める技です。剛法では攻撃に対する防御や、体重移動をスムーズに行って
反撃に転じることを教えるのが大事なことです。初心者に伝えるには一番適した技のた
め剛法の一番最初に流水蹴りは出てきます。
②内受突(裏)ウチウケヅキ(ウラ)
守者は左前の一字構えでやや後体重の後屈立で立ち、相手の攻撃(左前の 中段構えからの
<ストレート>上段逆突)を後体重から前体重に移すと同時に内受(左前なので左手の五
指を張って腕刀で相手の拳をはじく受け)で、かわし相手の中段へ右の逆突きで極める技
です。
③転身蹴 テンシンゲリ
転身とは両足が動くこと。
【対構・開構】あり。
攻者 中段構より上段逆突
守者 中段構又は一字構から横転身(横に両足が動くこと)からの中段蹴上ですが、
相手の攻撃をかわして、横というよりは少し斜め前に転身し蹴り(横よりも少し斜
め前の方が蹴りが届き易い)で極める技です。 動画の出だしが転身蹴です。
<布陣法>
(対構)タイガマエ
攻者も守者も同じ逆丁字立ち(相手が右前なら我も右前)で向かい合った陣形
(開構)ヒラキガマエ
攻者と守者が逆の逆丁字立ち(相手が右前なら我は左前)で向かい合った陣形
④上受突(表・裏)ウワウケヅキ(オモテ・ウラ)
【対構】
攻者 中段構より手刀打
守者 中段構または一字構より上受
(表)の場合
守者が左一字構で構えた場合、右斜め前に出ながら左手上受同時に右中段直突(この時
右拳と右足親指の向きは同じ)右拳引くと同時に左手上段熊手突。 前の手で受ける。
(裏)の場合
守者が左一字構で構えた場合、左斜め前に出ながら右手上受同時に左中段直突(この時
左拳と左足親指の向きは同じ)左拳引くと同時に右手上段熊手突。 後の手で受ける。
【5級】
⑤流水蹴(前)リュウスイゲリ(マエ)
守者は左前の一字構えでやや後体重の後屈立で立ち、相手の攻撃(右前の中段構えから
の左<ストレート>上段逆突)を流水受(後体重から前体重に変化し左手はグーにして
顔面を守り、右手はパーにして金的を守る構え)でかわし相手の中段(水月)へ右足で
蹴り込んで極める技です。
⑥上受蹴(表)ウワウケゲリ(オモテ)
⑥上受蹴(裏)ウワウケゲリ(ウラ)
攻者 左前の中段構 守者 左前の一字構の対構
攻者は相手の頭部を狙っての手刀打ち
【表の場合】
守者は体重を前から後足に移しながら左手で上受、左足での順蹴り
【裏の場合】
守者は左足を少し横(攻者の背側)に出して右手で上受、右足での逆蹴り
【4級】
⑦外受突(裏・表)ソトウケヅキ(ウラ・オモテ)
【裏】
【表】
裏とは相手の背側へ捌くこと。
表とは相手の腹側へ捌くこと。
基本的に 守者の前足は動かさない。後ろから前への体重移動。
外受は相手の拳を後方へ引き払うように受けます。
(^_-)-☆ ⑧~㉘は仁王拳PART2へ続きます。