羅漢拳PART1

体を鍛える

羅漢拳46種PART1

襟、袖を捕られた時の逆技を集め再編したもの。

【2級】

①上膊捕(片手・両手)ジョウハクドリ(カタテ・リョウテ)

【片手で掴まれた場合】
攻者 
左中段構 相手の右上膊を左手で強く掴み押す。
守者 左逆下段構(左一字構で左手パーは胸前に上げて、右手グーを下に下げた構)で相手を誘い
掴まれたら右掌を上に向けて我の肘関節で相手の手を挟んで鈎手守法。相手の裏へ体を捌きながら
左手で手刀打。手刀を入れた手で掴んでいる相手の手を押えて腕に密着させ(この時、我の胸前の
高さで捕っている)肘関節で挟みこんで(この時、力を入れすぎると巻きになってしまう)右肩を
出していき(この時、相手の腕がまっすぐだと捕りは掛からないので我の右腕で
挟む時、我の右手
で相手の肘が、ほんの少しちょこんと曲がるような角度調節をする)
相手の小指を相手の右肩に向
ける意識でノの字を書くように我の方に引き込むと極まる。最後にしゃくり上げると痛さ倍増 (-_-;)
相手の手の押さえ方としては、相手の小指球に我の中指薬指小指を引っかけて相手の人差指側面に
我の親指を押しあてて相手の手が下に下がらないようにロックを掛ける。(ロックされた相手の手
は立っている)

【両手で掴まれた場合】
守者が左前の時、両肘で挟んで鈎手にしたら右に捌いて相手の力をいなし左腕を上膊をして
から当身を入れて、左手を右腕の掛手にして上膊捕をおこなう。

【1級】

②片胸落 カタムナオトシ

攻者 中段構から順の手で上襟を縦拳で握り押す。
守者 我の左襟を右手で握られた場合、押されたからといって後ろに下がらずチョット踏ん張
って瞬時に相手の手首を我の左手
で下から押すようにあてがいながら相手の押す力をいなすた
めに少しのけ反る。(こうすることで相手の握っている拳の向きが下になり拳を殺すことにな
る)右手で目打ち。そのま
ま右手を相手の右手に上から掛け、肘で相手の頭突きをガード。
両肘をしっかり張りながら相手の手首を我の胸にしっかり固定してあとは十字小手の要領で極
める。脇で殺して、掛手で極める。

③襟十字 エリジュウジ

攻者 中段構から順の手で上襟を横拳で握り押す。
守者 我の左襟を右手で握られた場合、瞬時に右手で目打ち。引いて相手の拳の上を指3本
で捕って掛手をする。 同時に左手甲を下から相手の拳に打付けて相手の手首を殺し片胸
の要領で極める。掛手で極める)

④袖捕 ソデドリ

攻者 中段構より順の手で上袖を握って引く。
守者 逆下段構で相手を誘い(右袖を引っ張られた場合)引っ張られながら相手の裏へ出て、
我の掌を上に向け相手の手が
ブラブラしないように、しっかり我の力こぶの上に密着させる。
あとは、上膊捕の要領と同じ。

⑤引落 ヒキオトシ

攻者 中段構から相手の袖を捕り、引っ張ったが袖捕(巻)を掛けられたので抵抗して突っ張
って押した。
守者 袖捕(巻)を掛けようとしたが相手が肘を突っ張って捕らせまいと押して抵抗してきた
ので、相手の押してきた力を利用
して相手の手を密着させ肘関節で強く挟み手前に引落す。
首を攻める意識から重心を攻める意識に切り替えること

⑥袖巻 ソデマキ

攻者 中段構より後袖を握り引く。
守者 逆下段構で相手を誘い(右後ろ袖)掴まれたら右掌を上に向け我の肘関節で相手
の手を挟んで鈎手守法
になりながら相手の裏へ体を捌き左手で手刀打。そのまま掛手に
して相手の手を押えて腕に密着させ
肘関節で挟んで我の方へ巻込むように腕を動かすと
脇が締まり相手の腕がS字になって極まる。極めているのは掛手の方。
(‘ω’)ノ   S字をつくる時、我の右手を相手の腕に沿って這わせるように右脇を締めている
ため相手の肘を押している
ように見えるけど押しているわけではありません‼

⑦袖巻天秤 ソデマキテンビン

攻者 中段構より後袖を握り引くが袖巻(捕)を掛けられそうになったので背を向けて逃げる。
守者 逆下段構より袖巻(捕)をしようとしたが相手が背を向けて逃げようとしたので(右袖
を捕られた場合)右
足を一歩踏込み右肘で相手の肘関節を挟み込んで天秤を効かせる。右足を
軸に左足を大きく前に踏込み相手
の腕をしゃくり上げて極める。

(‘ω’)ノ 我の方から相手の腕に寄ったり、極める時も相手の方に押し込むように天秤を捕って
は、いけない。

⑧腕巻 ウデマキ

攻者 右中段構より順の手(手掌上)で下襟を握って引く。
守者 右逆下段構より前重心から後重心にするために左手を外から弧を描くように目打ちを
おこない、そのまま左肘を落としながら相手
の腕に巻き付け同時に右手で当身をしながら相
手の右手に掛手
をして  S字をつくり左脇を締めて極める。

【2段】

⑨引胸落 ヒキムナオトシ

攻者 左中段より順の手で相手の上襟(胸倉)を縦拳で握り強く引く
守者 右中段構より引かれると同時に下から右手で掛手を行い、半転身で相手の裏に出て半身
になる。相手の拳を我の胸に密着させ相手の拳先を下に向け拳を殺す。
肩から動かす感じで我
の右肘を上げて手首を反時計回りに回し(手首を極める)片胸落の要領で
極める。

⑩両胸落 リョウムナオトシ

攻者 左中段より両手で相手の両襟(胸倉)を掴んで引いて頭突または押す。

守者 掴まれた瞬間、頭突があるから相手の顔面と金的(水月)に平裏拳で当身を入れて相手の
動きを止める。後は半転身して引胸落の要領で諸手で極める。

おさらいコーナー】
(‘ω’)ノ 胸倉を左手で掴まれ引かれた時の我の掛手についてです。
相手の左手小指丘に我は右手親指を、相手の手の甲側に残り四本を掛け我の胸に密着させ、
相手の拳先を下向きにして相手の拳を殺し、我の丁字で相手の大拳頭を攻
めながら肩から
回す感じで右肘を上げ反時計回りに我の右手を回すと相手の手を返
すことができる。と思
いますが体捌きとして半転身するのが味噌、醤油、味の素。

⑪巻落 マキオトシ

攻者 右中段より順の手で相手の上襟を掌を上にして握り引く(肘が曲がっている)
守者 左中段より相手に胸倉を掴まれた瞬間、左手(中指薬指を相手の母指丘に引っか
るように)で掛手をし、右手で目打ち。右手を道着の上から相手の手の甲にピッタ
つけて相手の手を挟む。この時、相手の重心は右足小指側に移っている。相手の
手が我
の胸に密着していて我は両肘を張って(右肘上、左肘下)相手の手の甲が上
に向いれば
後は右足を捌いて相手の正面に入り左足を引いて巻込んだ腕にのしかか
るように相手を
投げるのみ。逆小手のように相手の手の甲が上を向いているのが味
噌、醤油、味の素。
天秤固(1級)で極めます。小手投げの要領、相手の小指に集中

(‘ω’)ノ 逆小手(5級)も押小手、小手巻返(初段)も相手の手の甲が上を向いて
いれば肘が出ます。アトは足捌きに注意して肘の方向に投げればOKです。
(‘ω’)ノ ただし巻落の場合、手首を殺して最後の落とす方向は相手の小指方向に落
すようにすること。またお辞儀をし過ぎて我の体勢を崩さなこと。

 

 

(^_-)-☆ ⑫~㊻は羅漢拳PART2へ続きます。