龍王拳PART1

体を鍛える

龍王拳 29種PART1

手や袖を掴まれた時の抜き方・外し方を集めて再編した柔法防技の基本。

 

【6級】

①小手抜 コテヌキ

攻者左前の中段構えより右手で相手の右手首を掴みにいく。
守者右前の中段構えより、右足を鈎足(右足の爪先を外に向ける)をしながら掴まれた右手
の5指を張ってをパーにし(中指はしっかり上を向いていること)肘を自分の脇につけ(鈎手
守法)左足を前に出し左前になりながら左手で相手に目打ち(パーにした手で相手の目を払う)
をして相手の動きを止め右足半歩出しながら右手小手抜(掴まれた腕を肘から反時計回りに回
しながら腰を回転させ抜く)してから右裏拳で三角(鼻)か人中(鼻の下)を打ち、右に蟹足
(横への運歩法)しながら相手の中段へ左逆突きで決める。

【5級】

②片手寄抜 カタテヨリヌキ

攻者が左手で守者の右手首を掴んで引っ張ってきた時、
守者は鈎手手法(右手をパーにして右肘を脇腹につける)を行うと同時に右足を斜め前に出し
左足を前に出して左前の構えに変化しながら左手で攻者の首(脛骨)に手刀で当身。右手掌を
相手に向けながら右肘を前に出して抜き、熊手(パーにした手掌の五指を曲げて手掌全体)で
相手の側頭部の急所である三合又は四合を打って決める技です。

(^^) 寄って抜くから寄り抜きです。

③巻抜(片手) マキヌキ(カタテ)

寄抜と同じ掴み方(相手の手首を外側から掴む)をしますが巻抜は攻者寄抜をさせまい
と、守者の手首を外側に捻じって押してきた時の抜き方です。片手を捕
られた時は頸部に
反対の手で手刀で当身を入れ、寄抜とは逆に掴まれた手を攻者
の腕の外側に出して鈎手手
法になり肘を水平(反時計回り)に出して抜きます。
この時、攻者の力が強くて手首を外
側へ巧く回せない時は、一旦、手の力を抜い
て手のひらにお辞儀をさせ外側へ回すと、回
ります。(このことを、手首を殺す
と言って手首をへの字に曲げることを意味します)抜
いて裏拳で三合又は四合に
当身を入れます。抜いた後の当身も重要で初心者のうちから当
身の稽古をしっか
りやることが大切です。
(^^) 巻いて抜くから巻抜です。

【4級】

④切抜(外・内)キリヌキ(ソト・ウチ)

【外】

【内】

)左中段構より順の手(左手)で相手の手首の外側を掴んで引く。
)右中段構より前手(右手)握拳で高めに構えて相手を誘う。
   捕られたら下げて鈎手守法。相手の親指を切るように抜く。

抜く時、掌を自分に向ける。肘から動かし指のない所を通す感じ。腰の動き重要!

 

⑤突抜(外・内)ツキヌキ(ソト・ウチ)

(攻)左中段構より順の手で相手の右手首(外側)を掴んで引っ張ろうとしたが相手が
鈎手守法をしようとしたので力任せに下へ押さえつける。
守)右中段構より鈎手守法(から寄抜)をしようとしたが相手が急に我の腕を下へ押
さえ込もうとしたので衝立守法(手を下へ伸ばし開手になって腰を伸ばし腕全体を吊上
げ、下方へ押えられないようにする守法)になり左に体重を移しながら吊上げた手を瞬
時に下へ落とす突抜をして裏拳打か金的打。

(攻)左中段構より逆の手で相手の内手首を掴んで鈎手守法をさせまいと我の手の持ち方
を変えながら下へ落とす。
守)右中段構より掴まれたので左前に変化。鈎手守法をしようとしたが相手に腕を下に
押えつけられたので衝立守法。腕の位置は変えずに右前に変化し我の肘を相手の腕にぶつ
ける様に突抜をして裏拳打か金的打。

【3級】

⑥両手寄抜 リョウテヨリヌキ

 

<対構>

A(攻者)左中段構 B(守者)左中段構
A 一歩前進して守者の両手を上より順に握り引く。
B 鈎手守法をし右手(後手)から寄抜、目打ち、中段直突き
(水月を狙う)右足を一歩入れる。
A 一歩引く。
B 左手寄抜、上段直突き(三日月を狙う)右足で蹴る。
(教範では蹴っています)

(‘ω’)ノ 龍王拳で両手〇〇とつくのは両手寄抜だけです。
両方とも同じ技(寄抜)で抜くからです。

⑦巻抜(両手)マキヌキ(リョウテ)

<対構>
左中段構の時、我の両手を上より順に握られ右側に振られたので右前になりながら巻抜
をして裏拳打。左手は寄抜をして熊手。⑪肘抜より前天秤解説参照のこと!

 

 

(^_-)-☆ ⑧~㉙は龍王拳PART2へ続きます。