龍王拳PART4

体を鍛える

龍王拳 29種PART4

手や袖を掴まれた時の抜き方・外し方を集めて再編した柔法防技の基本。

【1級】

⑳袖抜 ソデヌキ

攻者 中段構より順の手で上袖を握って引く。
守者 逆下段構で相手を誘い(右袖を引っ張られた場合)引っ張られながら(肘を後方へ引き
ながら)相手の裏に出て、我
の掌を上に向け相手の手を我の力こぶの上に乗せて挟み(同時に
左手で手刀切)左足を大きく左に捌きながら挟んだ
まま肘を顔の前に持っていき肘を45度の角
度で落せば相手
の握っている手を殺せて相手の指に引っかからずに抜ける。抜いたら裏拳打と
中段突の連反攻。

㉑襟抜 エリヌキ

攻者 右中段構より順の手(手掌上)で下襟を握って引く。
守者 右逆下段構より前重心から後重心にするために左手を外から弧を描くように目打ちをお
こない、そのまま左肘を落としながら相手
の腕に巻き付け相手の腕よりも我の腕が中に入った
ら左肘を下
へ落とすと抜ける。

㉒諸手十字抜 モロテジュウジヌキ

攻者 左中段構より相手の右手首を逆手(下から)で押すか腕逆捕。
守者 右中段構より右手を高く構えて相手を誘う。捕られたら差替えて鈎手。守法からの目打ち。
相手の
肘が伸びていたら十字抜をおこなう。

㉓諸手引抜 モロテヒキヌキ

<対構>
攻者 左中段構より右足差替えながら右手で相手の右内手首を掴み同時に左手で相手の右外手首を
掴んで我の脇に挟んで天秤を極めるように引込み
腕逆捕を極める。

守者 右中段構より右手を高く構えて相手を誘う。捕られたら差替えて鈎手守法からの目打ち又は
手刀切。相手が肘を張っている場合、左手を右手に添え
て腰を回転させながら相手の拇指を切る如
く、切三分引七分の力加減を忘
れずに抜く。抜いたら中段突。
 (‘ω’)ノ 相手にガッチリ掴まれる前に鈎手守法。

【初段】

㉔諸手押抜 モロテオシヌキ

<対構>
攻者 右中段構より逆天秤を仕掛ける。
守者 右中段構より相手の右手が我の右手を掴んだ瞬間右掌を上に向け右脇を締めて鈎手守法。
同時に左手で我の胸に相手の右手首を引
き寄せて殺す。次に我の上に向けた右掌を時計回りに
瞬間チョット90度回転さ
せて押抜で抜いて内腕刀打で極める。

㉕諸手輪抜 モロテワヌキ

<開構>
攻者 左中段構より両肘を張って相手を一本背投げ。両肘を張るのは手首を掴んで引き付けたり
巻抜をさせないためです。
守者 右中段構より相手の捻じる力に逆らうことなく横に捌いて半身になり相手の正面に入り鈎
手守法。突っ張られやすい上の手首を鈎手守法で
殺してから、やや下方から相手の腕の間に肘を
入れて抜いていく。
抜と小手抜を同時におこなう心持で相手の両手首を殺して抜いていきます。

㉖諸手巻抜 モロテマキヌキ

<開構>
攻者 左中段構より相手に一本背投げを仕掛ける。
守者 右中段構より相手の左手が入って右手が入る瞬間、鈎手守法をおこない相手の腕が伸びている
場合におこなう。相手にガッチリ掴まれているので我の手首を殺して外側に回し、右に回りながら
廻蹴で当身
、同時に巻抜をする。 体勢上、左手が使えないため廻蹴で当身。

 

【2段】

㉗打抜(片手・両手)ウチヌキ(カタテ・リョウテ)

<対構><開構>
【片手で掴まれた場合】
攻者 左中段構より順の手で外手首を掴んで引く。
守者 右中段構より相手に我の右手首を掴まれた瞬間、我の右手首を殺しながら左手の丁字を相手の
掴んでいる手の寸脈に向かって上から斜め下に打付けて抜く。


【両手で掴まれた場合】
攻者 
左中段構より順の両手で相手の両外手首を掴んで引く。
守者 両手首を相手に掴れた瞬間、我の手首を殺し交差させ我の両丁字で相手の両寸脈を打って抜く。

【3段】

㉘上げ抜 アゲヌキ

攻者 左中段構より順の手で外手首を掴んで引く。
守者 正座より右手を出して誘う。右肘は体から離さない(鈎手守法)左前の伏虎立ちと同時
に体全体を左に傾け二段抜きの要領(我の手首を殺す)で掴まれた手首を我の
右肘で額の汗を
拭うがごとく抜く。手刀、中段で(金的打もアリ)極める。
(‘ω’)ノ  この技は相手の力が強すぎて他の居捕の技が使えないときに使用します。

【4段】

㉙足抜(二種)アシヌキ(ニシュ)

(◎_◎;) 3:00

❶挟受または挟受で受止められた時 その場でもう一度蹴り込んで反転して逃れる。
【直蹴を挟受で捕られた場合】
捕られた状態のまま前足底で相手の中段をもう一度蹴り込んで相手の腹と我の足の間がチョット
空いた瞬間(反動で)体を反転させながら膝を引落して足を抜く。
(^^; 一瞬我は背を向けて逃げる体勢です。

❷同じく受け止められた時、反転して床に両手をつき片足で後蹴りを行い蹴り放して逃れる。
【足刀蹴を挟受で捕られた場合】
体が横向きになっているので相手に対して後向きになり床に両手をついて、挟まれていない方
の足で相手の顔面目掛けて後蹴りをして相手が、のけ反った瞬間挟まれた足の膝を引落しなが
ら足を抜く。

 

 

(^_-)-☆ 今回で龍王拳は終了です。次回から龍華拳です。