三段解説PART3
⑩送片手投 オクリカタテナゲ【五花拳】
<開構>
攻者 左中段構より順手で外手首を掴む。
守者 右中段構より鈎手をしながら(寄抜きの要領)左足を差替えて前鈎足になる。次に握ら
れた右手首を支点にして右手首を内側に曲げ右肘を出しながら(この時点で相手の掌は上を向
いている)我の左拇指丘と相手の拇指丘が合わさるように上から掛手をする。(この時、相手
の大拳頭を攻めるように力を加える)左足を鈎足で踏込む時、相手の手が我の胸前にくるよう
に体勢を沈めて重心をのせる。(沈み込みが足らないと相手は浮かない)この時、相手は前に
体勢が崩され、我の肘が効いていて相手の左腕を天秤に捕っている状態になっている。アトは
片手投の要領で右足を深く入れ我の左肩越しに投げる。
(‘ω’)ノ くぐる時、我の左手で相手の手首を捻っています。
⑪三日月返 刈足 ミカヅキガエシ カリアシ【白蓮拳】
<対構>
攻者 左中段構より右足差替えて右上段直突
守者 左待気構より左手 内へ掛手受(カケテウケ)で下へ押えながら 右平拳で三日月へ上振突
(ウワフリヅキ)をおこない、その手を直ぐに返して頸中へ手刀打をする。直ぐに我の右足で蹴
るか刈足をして極める。蜘蛛足退。残心。
⑫水月返 押倒 スイゲツガエシ オシタオシ【白蓮拳】
<対構>
攻者 左中段構より左足差込んで右上段直突
守者 左待気構より左前千鳥足、左手内受しながら右平拳で水月へ横振突をおこない直ぐに後
ろへ肘から抜く。右掌拳を返して脛骨へ下げ振りして極める。両手で押倒したら退がって残心。
(すれ違いざまの感覚なので水月に突きが入った時は相手の後ろに我がいる感じ)
⑬蹴天一 掬投 ケリテンイチ スクイナゲ【天王拳】
<対構>
攻者 左中段構より左足踏込んで右上段逆突、右廻蹴りの二連攻。
守者 左中段構より左斜め前に出る。(この時、右足は軸足)相手の突きを右手で①外受
(この時、左手は打払受けの形になっている)廻し蹴りを左手で②打払受してから③掬い
止め(右手は直ぐに下ろして相手の足を挟み込む)をして右足で④金的蹴その足を踏込み
ながら⑤掬い投げをする。
⑭半月返 掬首投 ハンゲツガエシ スクイクビナゲ【白蓮拳】
<対構>
攻者 左中段構より左足差込んで左上段順突 右中段逆突の二連攻。
守者 左乱構より(後重心→前重心)左へ体をかわしながら右手半月受と左手開手にて押止め
を同時に行いながら右手熊手突、右足(金的蹴か中段蹴か膝蹴)右手刀打を首に入れ、首を押さ
えながら右胸で相手を押して浮いた相手の右足を左手で下から掬って投げる。
【押止め オシドメ】
突きを出す寸前の相手の右肘に、我の左外腕刀を当てて(肘だと相手の突きが入ってしまう)相手
の突きを止める技。
【40年版の教範では半月返しは八相構え】
(^_-)-☆ ⑮~㊶は三段解説PART4へ続きます。