二段解説PART7

体を鍛える

二段解説PART7

㉓引胸落 ヒキムナオトシ【羅漢拳】

攻者 左中段より順の手で相手の上襟(胸倉)を縦拳で握り強く引く
守者 右中段構より引かれると同時に下から右手で掛手を行い、半転身で相手の裏に出て半身になる。
相手の拳を我の胸に密着させ相手の拳先を下に向け拳を殺す。
肩から動かす感じで我の右肘を上げて
手首を反時計回りに回し片胸落の要領で
極める。

 

㉔両胸落 リョウムナオトシ【羅漢拳】

攻者 左中段より両手で相手の両襟(胸倉)を掴んで引いて頭突または押す。
守者 掴まれた瞬間、頭突があるから相手の顔面と金的(水月)に平裏拳で当身を入れて相手の動きを
止める。後は半転身して引胸落の要領で諸手で極める。

おさらいコーナー】
(‘ω’)ノ 胸倉を左手で掴まれ引かれた時の我の掛手についてです。
相手の左手小指丘に我は右手親指を、相手の手の甲側に残り四本を掛け我の胸に密着させ、相手の拳先を
下向きにして相手の拳を殺し、我の丁字で相手の側拳頭を攻
めながら肩から回す感じで右肘を上げ反時計
回りに我の右手を回すと相手の手を返
すことができる。と思いますが体捌きとして半転身するのが味噌、
醤油、味の素です。

 

㉕順蹴地一 ジュンゲリチイチ【地王拳】

<対構>
攻者 右一字構より右足深く差込ながら右手開手にて蛇突と同時に右足甲で金的蹴
【蛇突】・・・蛇が鎌首をもたげるように指先で相手の目を狙う猫だまし的突き。
金的蹴】・・足の甲で袋の方をこするような蹴り。 (-_-;) ガツンと蹴らないでほしいです。
 (‘ω’)ノ 金的蹴は深く相手に差込まないと当たりません。
守者 右一字構より牽制の蛇突上受で防ぎ、金的蹴拳受で防ぐ。拳受は相手の足を目がけ
て出すのではなく金的を守ために出すというイメージで出してください。
次に引き寄せておいた
我の右足で相手の金的に返し蹴りをおこなうとともに素早く
踏込み、右からの上、中の二連攻を仕
掛けます。


【拳受】拳はしっかり握って手首を生かして出す。そうしないと相手の蹴りに負けて
とんでもなく手首が痛いですよ。小生経験済み。そして金的蹴のみ有効です。
(*_*) 他の蹴りに使っても拳を痛めるだけです。 やめましょう‼


(‘ω’)ノ 守者は体重が両足均等か前屈立ちになっているため引き足をおこない後屈立ち
になるため一瞬、体勢に虚が生じます。その虚をカバーするために拳受を出します。動
くのは一瞬一瞬です。相手は後屈前の位置の金的に向かって蹴りを出
してくるので、そ
こに拳受を出しておけばカモがネギ背負ってやって来た状態
で金的蹴に拳受がHITする
わけです。 (^^)/ 虚をカバーか、なんかすごいな~ 

 (‘ω’)ノ 鶴立拳の金的蹴膝受波返(初段)は最初から後重心のため拳受は使いません。

 

㉖逆蹴地一 ギャクゲリチイチ【地王拳】

<開構>
攻者 左一字構より左足深く差込みながら左手開手にて蛇突と同時に逆蹴になる右足
甲で
金的蹴。この場合、金的に対して有効な角度になるので逆金的蹴を用いました。
守者 右一字構 順蹴地一と動きは同じです。

 

㉗巻落 マキオトシ【羅漢拳】

攻者 右中段より順の手で相手の上襟を掌を上にして握り引く(肘が曲がっている)
守者 左中段より相手に胸倉を掴まれた瞬間、左手(中指薬指を相手の母指丘に引っか
るように)で掛手をし、右手で目打ち。右手を道着の上から相手の手の甲にピッタ
つけて相手の手を挟む。この時、相手の重心は右足小指側に移っている。相手の
手が
の胸に密着
していて我は両肘を張って(右肘上、左肘下)相手の手の甲が上
に向いれば
後は右足を捌いて相手の正面に入り左足を引いて巻込んだ腕にのしかか
るように相手を
投げるのみ。逆小手のように相手の手の甲が上を向いているのが味
噌、醤油、味の素。
天秤固(1級)で極めます。小手投げの要領、相手の小指に集中

(‘ω’)ノ 逆小手(5級)も押小手、小手巻返(初段)も相手の手の甲が上を向いて
いれば肘が出ます。アトは足捌きに注意して肘の方向に投げればOKです。
(‘ω’)ノ ただし巻落の場合、手首を殺して最後の落とす方向は相手の小指方向に落
すようにすること。またお辞儀をし過ぎて我の体勢を崩さなこと。

 

㉘外巻落 ソトマキオトシ【羅漢拳】

攻者 右中段より順の手で相手の上襟を掌を上にして握り押す(肘が伸びている)
守者 左中段構より相手が胸倉を掴み上襟を掌を上にして握り押し込んできたので左手
(中指薬指を相手の母指丘を引っかけるように)で掛手をし右手も相手の手の甲にピッ
タリつけて相手の手を挟む。この時点では我はまだ身体を開かず相手が押
し込んでくる
力を押さえて止めている(いきなり開くと相手に押し込まれる)次
の瞬間、二足半転身
の要領で右足を踏込み、左足を引いて身体を開きながら相手
の腕を引き込む。相手の手
首を殺して両肘を張り、我の胸に相手の手を密着させ
胸で天秤を効かせて投げる。
(‘ω’)ノ 相手の手の甲が上を向いていること。

 

 

(‘ω’)ノ ㉙~㊱は二段解説PART8へ続きます。