龍王拳PART3

体を鍛える

龍王拳 29種PART3

手や袖を掴まれた時の抜き方・外し方を集めて再編した柔法防技の基本。

【2級】

⑮切返抜(片手・諸手)キリカエシヌキ(カタテ・モロテ)

<対構>
【片手で掴まれた場合】
攻者 右中段構より右手順手で相手の右手を(外側から四指を上にして)上から掴んで
腕後捻上げ(左手は相手の肩を押えている)
守者 右下段構で相手を誘い、相手が右手で我の右手首を上から握って後ろに捻り上げ
ようと掴んだ瞬間、右前から左前になり五指 を張って肘を曲げ、我の体を密着させるよ
うに鈎手守法を行います。 (腕ではなく体の方から密着させる)この時、相手の腕は 、
L字型になっているので、すかさず我の左手を攻者の肘にから添えて、  同時に鈎手に
なっている右手で攻者の腕を切るように腰を入れて抜きます。

【諸手で掴まれた場合】
攻者 相手の右手を諸手で掴みハンマー投げを仕掛ける。

守者 片手の時と原則同じ。ただ力が強いので鈎手のタイミングが重要。持たれたところが
支点になる。支点は動かさない。上、中の腰の動きで抜く。後ろに持っていかれないように
ガッチリと相手に捕られる前に鈎手守法をおこなうこと。

 

⑯上膊抜(片手・両手)ジョウハクヌキ(カタテ・リョウテ)

【片手で掴まれた場合】
攻者 左中段構 相手の右上膊(上膊=上腕=二の腕)を左手で強く掴み押す。
守者 右下段構で相手を誘い、掴まれたら右掌を上に向けて脇を締め上膊と内腕刀で攻者の
手を挟みながら右横(相手の裏)に出て左手で相手の頸部に手刀打。同時に肘を後方に引き、
その肘を我の耳に当たるくらいまで上げ、内側に手を捻りながら肩を後ろに抜く(クロール
をする)ようにすると抜ける。

【両手で掴まれた場合】
守者が左前の時、両脇を締め、上膊と内腕刀で相手の両手を挟み込みながら左腕から上膊抜を
し、今度は我の体重を左に移してから右腕の上膊抜をおこなう。右裏拳打、左中段突 連反攻。

⑰押切抜 オシキリヌキ

<対構>
攻者 両手で相手の上膊を掴んで左手は前に押し付け、右手は後ろに引き付けるように相手
の体に密着して上膊抜ができな
いようにする。
守者 両脇を締め、上膊と内腕刀で相手の両手を挟み込みこむ。まず右手をバトンをもらう
ように掌を上に向け腹を凹ませ
ながら内側に回し肘を脇に付けたまま、右手で相手の手首
押切るように外側に押下げて抜く。内腕刀打。左腕は上膊抜きで抜く。

 

【1級】

⑱諸手突抜 モロテツキヌキ

<開構>
攻者 左中段構より諸手で相手の順の手を掴んで鈎手を崩そうと下に押えやすくするために
チョット握り方を変えて下に押える。
守者 右前中段構より鈎手守法をしようとして左前になったら押えつけられたので衝立守法。
手の位置を変えずに右前になり腕
を捻じりながら抜く。抜いたら裏手打または掌拳打。

⑲片手押抜 カタテオシヌキ

<開構>
攻者 左中段構より順手で下から相手の右手首を掴んで引くか後捻上。
守者 右下段構より差替えて鈎手守法。左手で相手の頸部に手刀切。そのまま左手を相手の肘
から回して指先を肘関節に掛け相手
の腕を伸ばさせ(肘が曲がっていたら抜けない)我の
右手を内か
ら外へ押出すように抜く。抜いたら熊手突か内腕刀打。

 

 

(^_-)-☆ ⑳~㉙は龍王拳PART4へ続きます。