羅漢拳46種PART2
襟、袖を捕られた時の逆技を集め再編したもの。
【2段】
⑫外巻落 ソトマキオトシ
攻者 右中段より順の手で相手の上襟を掌を上にして握り押す(肘が伸びている)
守者 左中段構より相手が胸倉を掴み上襟を掌を上にして握り押し込んできたので左手(中指薬指
を相手の母指丘を引っかけるように)で掛手をし右手も相手の手の甲にピッタリつけて相手の手を
挟む。この時点では我はまだ身体を開かず相手が押し込んでくる力を押さえて止めている(いきな
り開くと相手に押し込まれる)次の瞬間、二足半転身の要領で右足を踏込み、左足を引いて身体を
開きながら相手の腕を引き込む。相手の手首を殺して両肘を張り、我の胸に相手の手を密着させ胸
で天秤を効かせて投げる。
(‘ω’)ノ 相手の手の甲が上を向いていること。
【3段】
⑬袖巻返 ソデマキガエシ
攻者 左中段構より順の手で相手の右下袖を握り引く。
守者 左逆下段構より前重心から後重心になりながら相手の体勢を崩し右手を立てて鈎手守法を
しながら握られた袖と相手の左手を密着させるために我の左手で(手首と肘の中間位にのせる感
じ)押さえる。(相手の拇指丘に我の左中指薬指を引っかける)右手を外側から相手の手の甲が
上を向くまで回して左足を横に捌き右足を後ろに回すように引いて投げる。(我の内腕刀で相手
の腕を回し切る感覚で回す)相手の体勢を良く見ること。
⑭袖口捕 ソデグチドリ
攻者 左中段構より順の手で(手掌下)袖口に四指を入れて握る。
守者 左逆下段構より左手で目打ち、または手刀打そのまま掛手として我の袖口と相手
の手を一緒に軽く握り(この時ギュッと握り過ぎない)我の右肘を中へ入れて袖口の遊
びを完全に無くし(密着させる)相手の小指を相手の肩口へ攻める。(捕りの特徴)
⑮袖口巻 ソデグチマキ
攻者 左中段構より順の手で(手掌上)袖口に親指を入れて握る。
守者 左逆下段より右腕 掌を上にして外側に回して(この時、相手の手を我の手首と肘の間くらいの
位置に押さえる)相手の腕に巻き付け我の掌が下を向き相手の手の甲が上を向いたら (この時、相手
の腕がS字状になっていることを確認する) 我の右手首の付け根から蛇が木の枝を這うように巻いて
相手の手首を殺しS字にし壇中方向へ攻める。
⑯肩打投 カタウチナゲ
<開構>
攻者 相手の手首または袖を握り引きながら、足を順に入れて相手の前足の膝裏
または腿モモに手を掛けて担いで投げる。
守者 肩車に入ってきた瞬間、円運動で捕られる足を後ろに回すように引いて崩
れた相手の肩(支点)を打って投げる。
⑰掬首投 スクイクビナゲ
半月返などの他の技と絡ませて使用する技
<対構>
攻者 左中段構より左足差込んで左上段順突 右中段逆突の二連攻。
守者 左乱構より(後重心→前重心)左へ体をかわしながら右手半月受と左手開手にて
押止めを同時に行いながら右手熊手突、右足(金的蹴か中段蹴か膝蹴)右手刀打を首に
入れ、首を押さえながら右胸で相手を押して浮いた相手の右足を左手で下から掬って投
げる。
【4段】
⑱首締守法十字投 クビジメシュホウジュウジナゲ
拳締のように腕を伸ばして首を絞めてきた時、首筋に相手の外腕刀が当たる前に首締守法。
左裏拳で相手の三角、右裏拳で水月、同時に当身を入れる。ほとんど同時に右足を大きく
横に捌きながら相手の左寸脈に我の右内腕刀を打込む。アトは、襟十字の要領でS字を捕っ
て投げる。
⑲首締投 クビジメナゲ
前から両襟を握って首を絞めてきた時、首筋に相手が外腕刀を当てる前に首絞守法。
上襟を掴んでいる相手の右手に我の右手を下から深く掛け、 相手の右手小指が上を
向くように捻り左手を上から添えて逆天秤を掛ける。相手の腕を伸ばしたまま一本
背投。でも危ないので肘打ちにしておく。
⑳拳締捕 ケンジメドリ
右手で目打ちをして相手の右手(絞めている手)をひっぺがえすように掛手をし
相手の肩口から我の左手を勢いよく打ち下ろしてS字を捕って極める。
(^_-)-☆ ㉑~㊻は羅漢拳PART3へ続きます。